レザークラフト楽しいなあ!でも、動物の革はエコなのか?
こんにちは。
熊谷けいじです。
最近、趣味でレザークラフトを始めました。
もともと革製品は好きでしたが、会社の同期に洗脳されて高級革靴に興味を持ったことがきっかけで、本格的に革好きになりました。
(当時は新入社員でお金もなかったくせに、中古で3-4万円する靴を平気で何足か買い、数万円かけて靴をお手入れしていました笑)
ここ数週間で革製品をいくつか作っていて思い出しましたが、小さい頃はモノづくりが好きで、よく自分で工夫していたなあと思います。
受験生の時は、そのへんに転がっていた箱に自分で買ってきた南京錠をつけて、iPod touchとPSP3000を封印する箱を作っていました。
当時はモンハンしたすぎてマジでヤバい!と思って物理的に触れなくしたのでした。
ホント懐かしい笑
、、、と創作意欲溢れる自分の個性に改めて気付いたわけですが、もう一つ気付きがありました。
「もしかしてレザークラフトって自然環境に良くない?」
まず第一に、「牛肉をたくさん食べることは自然環境に良くない」という事実があります。
牛肉をたくさん食べることはCO2をたくさん排出することに繋がる
牛肉は、他の食肉と比べても、生産過程で発するCO2の総量がとても多いです。
また、単純に野菜を食べることと比べると、牛には牧草地で長い期間草を食べる必要があります。
土地資源、水資源の利用量という観点でも、野菜と比べると生産効率は良くありません。
加えて、牛のげっぷには、CO2よりも温室効果の高いガスが含まれていると言われています。
下記の記事ではCO2排出量のグラフが参考になります。
だから、牛肉を生産する過程で生まれる牛革も、環境に悪いのではないか、、、?
そういう風に思ったわけです。
牛革はあくまで余剰資源の活用
牛革は、食肉を生産する過程で生まれた余剰資源です。
革を目的に、牛を殺すことは認められていません。
以下の記事で記載されているように、屠畜場法にて、「食肉生産を目的に、定められた場所で」だけ、牛を殺すことが認められています。
※これは国内法なので、法制の整っていない海外では異なる場合がありますが、先進国間で基本的な考え方は共有していると考えています。
そのため、牛革を使うことを止めても、人間が消費する牛の頭数はほぼ変わらないと考えられます。
ただし、特定の地域で別の問題はある
法規制の弱い国では、革の生産工程で環境汚染物質を排出していたり、そのような化学物質が労働者の健康に影響を与えているなどの問題はあります。
また、残酷な方法で動物を殺しているような地域はあり、その部分に関しては倫理的に改善の余地があると言えます。
しかしそれは、倫理的なことを考えている余裕がないような貧困層が、金銭的なコスト削減を目的に行っているような部分があります。
つまり、単純に食肉の是非というよりは、貧困や教育の問題が本質と考えています。
結論
牛の消費頭数は牛肉の消費量とイコールであり、牛革を使わないことは牛の消費頭数には影響を与えません。
だから、今すぐに全ての牛革を使用しない、というのは本質的な解決にはならないと思います。
牛肉の消費量が減るのは長期的なトレンドとして間違いない。
そのこと自体は受け入れます。
一方で、何かしらの素材を使った小物や道具を使いたい、という「人のニーズ」はあり続けます。
ここまでの内容を踏まえ、「今は動物の素材に感謝しながら、必要なものを大切に使う」ということをしつつ、「牛革の生産量に影響が出るほど、牛肉の消費量が減ってきたときに、代替できる手段を持っておく」ことが一番の解決になると考えます。
今は、ヴィーガンレザーなど、動物の革に代わる素材が徐々に世の中に出てきています。
人の欲求も適度に満たしつつ、動物とも健全に共生できる。
そんな素敵な世の中にしたいですね。
ではまた。