世界を変える新素材、「ヴィーガンレザー」とは?
こんにちは。
熊谷けいじです。
最近、レザークラフトをどこかの教室に通って、本格的に学ぼうかと考えています!
ちょっと前に始めてみたはいいものの、細部にこだわると思うようなクオリティには全然ならないんですよね~
革小物はファッションアイテムの一種ですし、実は相当高いレベルの技術が求められているのでは、、、!?と今更ながら怯えています笑
前回のブログでは、レザークラフトに関連して、「牛革は自然保護の観点で実際どうなのか!?」という話をしました。
現在は食用として牛肉が多数流通しており、その副産物である牛革は一定数供給され続ける。
だから、牛革を使うことは持続可能である、という結論になりました。
ただし、長期的な目線で言えば、牛革の供給量が減っていくことは間違いありません。
そんな中、世の中には画期的な素材が現れ始めています!
その名も、「ヴィーガンレザー」
動物由来の素材を全く使わないものを総称して、「ヴィーガンレザー」と呼びます。
その中でも、大きく分類すると3種類あります。
・合成皮革(合皮)
・人工皮革
・天然素材由来のもの
この中でも、僕が特に注目しているのが、「天然素材由来のもの」です。
合皮と人工皮革は既に市場に出回っていますが、化学繊維を加工して革に似せたものであり、手触りや風合いが本物とは異なること、加水分解を起こすことから、あまり革として人気がありません。(ベタつき、表面のはがれ等)
また、化学繊維は原料に石油を使うこともあり、純粋に環境に良い製品とは言いにくいのではないかと感じています。
一方、最近台頭してきた天然素材由来のものは、野菜や果実の皮を原料に生産されます。
開発・製造を手掛ける会社は、ざっと調べただけでもこれくらいあります。
ANANAS ANAM(Piñatex)
パイナップルの葉が原料。ロンドン。
Muskin
キノコの細胞を利用。イタリア。
Mycoworks
キノコの菌糸材料を利用。サンフランシスコ。
Mycotech
キノコの菌糸体を利用。インドネシア。
DESSERTO
サボテンの皮を使用。メキシコ。
サボテンは生育に水をほとんど必要としない点に着目。
SAMARA
リンゴの皮を使用。カナダ
自然由来の素材は、既存の牛革や化学繊維と比べて圧倒的に持続可能性が高く、そこに着目したいくつものベンチャー企業が動き出しています。
ヴィーガンレザーは新素材として定着するか
まだまだ知名度は低く、あまり知らない人の方が多いと思います。
しかし、持続可能な経済の仕組みを作っていこうという、人類のトレンドに本当にマッチしている取り組みだと思います。
そしてなんと驚きなのが、既にシャネルなどのハイブランドを含むアパレル各社が、これらの素材を採用した製品を販売しているんです!
これはもう、素材界の新たな常識として定着する日もそれほど遠くないのでは?と考えています。
正確に言えば、アニマルレザーの供給量はある程度食肉の供給量と連動しますので、世界の総人口の推移と、ヴィーガン思想の広がるスピードを変数に、将来のある時点を転換点に、アニマルレザーに代替する時期は必ず来ると思います。
まとめ
・ヴィーガンレザーにも3種類ある
・その中の一つ、「天然素材由来のレザー」は要注目である
・既に、ハイブランド衣料品の素材として採用されている
・今後、ヴィーガン思想の広まりと共に新素材として定着する可能性が高い
以上になります。
今回、趣味のレザークラフトをきっかけにヴィーガンレザーについて知り、僕自身とても驚きました。
人は工夫で、何でもできる。
そんな可能性を改めて、感じました。
これからも新たな動きにチェックしつつ、ブログで発信していきます!!